• Kensho 2nd 建尚二代目

Florence - Udine - Villach - Amsterdam - Freiburg - India

10月から12月にかけて6都市5カ国へ行きました。まずはイタリアのフィレンツェです。ここへはFlorence Tattoo Conventionに参加する為です。主催者が伝統的な手彫りのタトゥーが好きで他のコンべンションよりかなり多くの様々なジャンルの手彫りの彫師が毎年参加します。主催者のヴァレンティナさんとロレンツォさんには毎年お世話になり感謝です。

今年ははっきり覚えていませんが10個以上のプラットホーム(手彫りの彫師は通常、コンベンションによって大きさは違いますが大体2-3m四方高さ30cm程の台の上に座りタトゥーを彫ります)14人以上の手彫りの彫師が参加しました。インドネシアのメンタワイ、ノルウェーのバイキング、フィリピンのカリンガ、メキシコのマヤ、ハワイのトライバル、タイのサクヤン、日本の刺青といった感じです。毎年コンベンション最終日は手彫り軍団と他の友人たちと皆で夕食に行くのですが今年は時間が押したこともあり皆散り散りになったしまったのが残念です。

フィレンツェはとても美しい街で、今年友人たちと夜の街を散策しましたが何回来ても飽きません。


Florence

イタリアといえば美味しいワインと料理ですが、フィレンツェではTボーンステーキが名物です。日本の柔らかいステーキと違い、まさに肉を食ってるといった噛み応えのある食感で0.5kgありますがいつも軽く平らげます。

Tattooed David

有名な市庭の二階にある高さ3−4mのダビデ像のレプリカですがご覧の通りタトゥーが施されてます。言わずもがなヨーロッパではタトゥーはファッション、アートとして好まれており、人々にとって身近なものです。


フィレンツェの後は北部のウディネという街で

ゲストワークです

個人的にはここの料理がイタリアて一番好きです

次はオーストリアのフィラハす。

ここの友人には本当にお世話になりっぱなしです。


続いてアムステルダムです。


今回はコンヴェンションのバナーを空港にも設置したそうで昨年より来場者が格段に多かったです。

友人のマットさんの手のひらに彫りました。



次はドイツの南部にあるフライブルグです。


ここの友人はサモアのタタウの手彫りの彫り師です。今彼は伝統的

タトゥーの文化を守る為、世界中のあらゆるジャンルの手彫りの彫師を呼びかけ協会を作っています。法律が変わる中で手彫りの立場が危うくなって来ています。実際北米ではルールでがんじがらめになって来ていて、本来自分たちがやっていた刺青手法では法律的に厳しくなって来ています。文化や考え方の違う人たちをまとめるのはかなり大変そうですが、私も出来る限り協力したいと思います。

昨今、出来もしないのに「手彫り」を商業利用し、名を売ろうという彫り師の話をよく聞きます。そういった人は題材の意味や正しい配置も知らない人が多いので、構図としては完全に間違っているにもかかわらず、トラディショナルジャパニーズタトゥーアーティストまたはトラディショナルサモアントライバルタトゥーアーティストと自称しています。そしてその作品を見た人がそれを正しいものだと誤解し、雑誌メディアに取り上げられ、またそれを見て彫り師を志す、といった悪循環が考えられます。

手彫りは片手間で出来る程簡単なものではありません、私のところでは10年やってやっと一人前としてのスタートライン、そこからさらに技術の向上、自分のスタイルを見出すよう日々精進する、といった形です。私もまだまだ未熟者ですが半端な腕で彫られた手彫りはもちろん痛みは強く治りも悪ければ色も綺麗に入らない、そんなものを彫られた人は周りに良い事は言わないでしょう。私はここ最近あった友人の中で「〇〇に日本式の手彫りを入れてもらったが今までで一番痛かったし治るのに半年かかった、色も飛んでる」と聞かされました。日本式の手彫りは時間はかかるけれど痛みや出血が少なく、治りが早く色に深みがあるのが良いところなのですが、これでは本末転倒です。こういった話が回り回って人々が誤解し、真面目に頑張っている他の手彫りの彫師方達に悪影響が及びます。今現在の時点でほとんど手遅れに近いですが。


最後にインドです

友人に誘われ自身のプロモーションとしてデリーのHeartwork Tattoo Festivalに参加しました。今インドではタトゥーシーンが盛り上がっているそうで、前日に主催者のスタジオにお邪魔したのですが、今まで見た中でベスト3に入るほど豪華な作りでした。

スタジオのある周辺は富裕層が住むエリアだそうで想像していたような衝撃的な風景には遭遇しませんでした。


コンベンションは屋外でこれまた豪華な造りでしたが、彫り始めるとハエが10匹以上寄ってくるし、インドではスモッグが深刻な問題になっているのですが日曜はほとんどの人が防塵マスクをつけていて、こんな状況で屋外で彫って大丈夫なのかと不安になりましたが良い経験になりました。


といった感じで今も無事旅を終えることができました。ではみなさん良いお年をお迎え下さい。

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